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ひぐち農園 (福岡県八女市)

ひぐち農園

八女の地の歴史ある専業農家でありながら、減農薬・有機栽培によるイチゴの生産や加工品の製造、食育授業の展開などに挑戦し続けているひぐち農園。代表の樋口賢治さんに、抱いている想いなどを伺いました。

生産者プロフィール
社 名 ひぐち農園
代 表 樋口賢治
創 業 1955年
所在地 〒834-0004
福岡県八女市大島
公式HP
樋口賢治 さん
樋口賢治 さん
生産者プロフィール
社 名 ひぐち農園
代 表 樋口賢治
創 業 1955年
所在地 〒834-0004
福岡県八女市大島
公式HP
他の誰でもない「自分にしかできないこと」がしたかった
──まずは、農園について教えてください。
──まずは、農園について教えてください。
明治時代から続く専業農家の5代目として、減農薬・有機栽培にこだわったイチゴ(あまおう)や米、麦、大豆、菊芋などを生産しています。私どもが減農薬・有機栽培への挑戦を始めたのは、今から20年ほど前のことです。当時の私は家業を継いだばかりの半人前だったんですが、「自分にしかできないことをしたい」という想いを持っていましてね。それが形となって、現在のひぐち農園につながりました。30代、40代になっても就農当時の想いは尽きることなく、数年前からは農産物を使った加工品の製造や、小学生を対象にした食育授業などにも取り組んでいます。
──現在に至るまで、苦労も多かったのでは?
──現在に至るまで、苦労も多かったのでは?
最も苦労したのは、イチゴに付くハダニという害虫を駆除するため、ハダニを食べてくれる天敵のダニを放飼したことですね。天敵を導入すれば農薬の散布回数はぐっと減らせるのですが、それ自体も「生き物」なので管理が難しくて。何年もうまくいかず、天敵の販売会社に農場をチェックしていただいたり、自分自身もハダニの生態を勉強したりしながら、地道に改善していきました。結果、10年ほどの間に「失敗という失敗はすべて経験した」と言えるほどの場数を踏み(笑)、現在は失敗から得た教訓を他の農家さんと共有する「発信者」の役割を担っています。
これからも「人との出会い」を大切にしたい
──加工品の製造に挑戦したきっかけは?
──加工品の製造に挑戦したきっかけは?
私どもが加工品を手掛け始めたのは2017年頃のこと。当時はイチゴを安定的に栽培できるようになった時期で、かつ、いずれは6次産業化に挑戦したいという考えも持っていたので、満を持して加工品製造に乗り出したわけです。しかし、最初に手掛けたドライフルーツは八女だとありふれた存在ということもあって、何か突出した特徴を加えたいと思いましてね。そんな時、食育イベントでご一緒したパティシエの方からアドバイスをいただき、私どもの農場で生産しているイチゴ「あまおう」と「米」を組み合わせた『あまおうポン菓子』のアイデアが生まれました。
──見た目にもインパクトのある商品です。
──見た目にもインパクトのある商品です。
もちろん、見た目だけでなく中身にもこだわっています。この商品は、パウダー状にしたあまおうのドライフルーツをポン菓子と混ぜたものなんですが、香料や甘味料は一切使っておらず、加えているのは砂糖だけ。多分に「あまおうらしさ」が感じられると大きな反響をいただき、JR九州さんが運行する特別列車『36ぷらす3』の車内販売にも採用していただきました。そして何より、一番身近なモニターである私の息子がファンというのもうれしくて。子どもは正直ですから、「たくさん食べてくれるということは、それだけおいしいんだな」と実感することができるんです。
──最後に、メッセージをお願いします。
──最後に、メッセージをお願いします。
農家は自分が生産している農作物の方ばかりに目を向けてしまいがちですが、時には外に目を向ける必要もあると思っています。なぜなら、天敵を教えてくれた方の豊富な知見や、パティシエの方がくれた斬新なアイデア、食育授業に参加してくれた小学生たちの忌憚ない言葉などは、いつだって私の視野を大きく広げてくれたからです。これからも「人との出会い」を大切にしながら自分自身をブラッシュアップし、安心・安全な農業の普及や、将来を担う子どもたちを支援する活動などに取り組んでいきたいです。ぜひ、私どもの今後にご期待いただければと思います。

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